登場人物一覧 - Wing Cross

登場人物一覧

紹介文にネタバレを含む場合が有りますので、苦手な方は物語を読み終えてからの閲覧をお勧めします。

【第一章　旅立ち編】

【エリオン＝シルフィーン】<br>フリースウェアーの若き国王。病に伏せた子を持たぬ前国王により、民衆の中から選ばれた異例の王でもある。正義感が強く、飾らない性格の庶民的な青年であり、民からの人望も厚い。だが、若さ故に突発的な行動をとる事も。黒竜戦争の根源を断ち、魔族に浚われたティファナを救うべく旅に出るが、十二年が経った今も尚、彼の現況は不明である。

【ティファナ】<br>長期的な黄泉の宴の貧困から、生命を蘇らせる事のできる不思議な歌声によって、人々を救った謎多き美女。エルフを思わせる神秘的な容姿ではあるが、魔族特有の金色の瞳を持っており、一部では彼女を敬遠している者も。エリオンと結ばれフリースウェアーの女王となるが、十二年前の黒竜戦争の最中、子を残し姿を晦ます。

【レダ】<br>エリオンが王に就任する以前から、女中として城に勤めている女性。彼の側に就く様になり、誰よりも信頼され、彼女自身、誰よりも彼を理解する間柄となる。十五年前の黄泉の宴、そして黒竜戦争での出来事をセレナ達に話す事が、自らの使命だと言う。物静かな性格で、母性にも似た包容力を持つ。

【ロア】<br>黒竜戦争で壊滅した竜人族と、有翼魔族との混血。ガイルの義兄でもあるが、右の手から生み出した岩をも溶かす漆黒の炎を自在に操り、彼の命を狙う。敵対する理由には過去が関係しているようだが、詳しい事情は定かではない。冷酷で非道な性格。常に余裕に満ちた表情を浮かべている。

【第二章　港町シエル編】

【ゼロム】<br>フリースウェアー近郊の道中でセレナ達一行と遭遇し、シエルまで行動を共にする事となった小太りの行商人。目的の物を手に入れる為には手段を選ばない性格で、出会って早々子供達を危険へと導く。主に珍品や希少品の売買を生業としているようだが、流通ルートや手法などは定かではない。

【ウォーダン】<br>港町シエルの腕利きの漁師でありマリンの片親。妻と幼い息子に先立たれてからは、食事処“海の花亭”を二人きりで切り盛りしている。大の酒好きだがマリンに止められ減酒中。しっかり者の彼女とは、親子の立場が逆転して見えることも。男勝りな性格故に、中々浮いた話がない娘に多少の不安を抱いている。

【ジョウガン】<br>数年前から水神インディゴを奉る大寺院で教祖を務めるようになった男。シエルの寺院全てを取り仕切る大僧正でもある。特に偉業を成し得た訳ではないが、彼を訪れる信者は後を絶たない。マリンにしつこく言い寄るなど、町民達の間では良からぬ噂も広まり始め、疑問を抱いている者も少なくは無い。

【第三章　無限の砂漠編】

【セティ】<br>無限の砂漠のオアシスを住処としている砂漠の民の少年。横行するバガボンドや魔物から旅人を護衛する案内役でもある。年の頃は子供達と同じくらいだが、落ち着いた性格の為か少々大人びて見える。しかし、稀に人を食ったような発言をするなど、掴み所がない部分も。リュートによる弾き語りが趣味で、その腕はかなりのもの。

【サリーとバラ】<br>セティの相棒であり大切な仕事仲間。左がサリーで右がバラ。

【第四章　願いの滝編】

【エリーゼ】<br>伝説の“願いの滝”が有るのではと噂されている森の小さな村で、娘のシェリルと二人きりで暮らしている女性。家事や料理、菜園や花壇の手入れが趣味で、言うなれば主婦の鑑と言ったところだが、少々お茶目な面も。滝を探しに出たきり未だ帰らない夫を、娘と一緒に待ち続けている。

【シェリル】<br>エリーゼの大切な一人娘。肌身離さず持ち歩いているうさぎのぬいぐるみは父親からのプレゼントらしい。どんな医師や術師にも治すことのできない生まれつきの病気を患っているが、普段は年相応の明るく活発な女の子である。

【第五・六章　シノビの里編】

【おキク】<br>セイル＝フィードの最東端、深い渓谷の先に隠された通称“シノビの里”と呼ばれる都で、シノビ達を束ねている女頭領。エリオンとは顔見知りのようで、セレナに関するとある伝言を預かっている。生涯現役のくノ一。好きなものはお喋りと苦いお茶で、配下が男性ばかりなのは見かけによらずミーハーだからかもしれない。玄孫が一人いる。

【チヨマル】<br>おキクの数多くの配下のうちの一人。シノビのわりには、人情味の溢れる性格の物腰穏やかな好青年であり、屋敷に住まう他のシノビ達とは若干異なった雰囲気を醸し出している。心眼によって人の心を見抜いたり、読み取る力に長けており、どうやら（見た目を含めて）おキクが相当気に入っているようだ。

【第七章　廃墟の村編】

【イヤン】<br>グランデュール方面へ向かう途中に偶然立ち寄った廃墟の村で、子供達を迎え入れてくれた一人身の男。痩せ細った身体に血色の悪い肌。地図から姿を消した寂れた村に彼ら住民達が残る理由とは…… 意外にも喋りだすと止まらない性格である。